Coolifyを使うときも、なんか「選ぶだけ」で済んでたけど、あれって結局何なの?
サーバー作成時に、初期設定を自動でやってもらう仕組み。
スタートアップスクリプトは、VPSを作成するときに選び、必要な情報を入力することで、必要なソフトウェアの導入や初期設定を自動化できる仕組みです。本来なら自分でコマンドを打って1つずつ準備する作業を、あらかじめ用意された手順に任せられます。
先に安心してほしいこと
名前に「スクリプト」とありますが、用意済みのものを使うなら、自分でプログラムを書く必要はありません。使いたいツールを選び、必要な項目を入力すると、ConoHa VPSが用意した設定手順を自動で実行します。
通常の手順(例:Coolifyを自分で入れる場合)は、次の5ステップです。
- OSにログインする
- パッケージを更新する
- Docker Engineを導入する
- Coolifyのインストールスクリプトを実行
- ポート開放・初期設定
ConoHaのスタートアップスクリプトを使うと、次の2ステップにまとまります。
- サーバー作成時に選択
- VPSへ接続し、初回起動コマンドを1回実行
上の5つの作業(OS更新・Docker導入・インストール・設定など)が、下では「サーバー作成時に選ぶ」+「初回起動コマンド1回」にまとまります。これが、スタートアップスクリプトの一番分かりやすいメリットです。
「アプリケーションテンプレート」とは違うの?
アプリケーションテンプレートは、必要なソフトウェアが入ったサーバーの「完成済みのひな型」(例:Docker環境)。スタートアップスクリプトは、サーバーを作るときに「この手順を自動で実行して」と渡す作業指示書のようなものです(例:Coolify、n8n、Dify)。どちらもサーバー作成時に選ぶ点は共通していますが、渡すものが「完成品」か「手順書」かという違いがあります。
もう少し正確に
用意済みのテンプレートだけでなく、自分で作成したスクリプトも使用できます。スクリプトを直接入力する方法と、公開URLを指定する方法があります。ここでは、あらかじめ用意されたスクリプトを使う場合を中心に説明しています。
もう少し正確に
スタートアップスクリプトとアプリケーションテンプレートは、サーバー作成画面の別々の項目です。組み合わせて使えるかどうかは、選んだ内容によって異なるため、実際に選ぶ際は各項目の説明を確認してください。また、スクリプトによっては初回起動後もセキュリティグループ(通信を許可するポートの設定)を別途行う必要があります。
なるほど、ゼロにはならないけど、作業の中身がだいぶ変わるんだ。Coolify以外にも、選べるものはあるの?
30種類以上の中から、目的に合わせて選ぶ
ConoHa VPSのスタートアップスクリプトは、Coolify・Dokployだけではありません。目的別に見ると、こんなラインアップです。
- AI・自動化:OpenClaw、Hermes Agent、Open WebUI、Dify、n8n
- アプリ公開:Coolify、Dokploy
- 開発環境:Claude Code、Codex CLI、Gemini CLI、GitHub Actions セルフホステッドランナー
- 自分専用サービス:AFFiNE、Memos、Immich、PhotoPrism、Vaultwarden
- 運用・監視:Uptime Kuma、BackupPC
- チーム・発信:Rocket.Chat、Jitsi Meet、Mastodon、Misskey
「自分専用のGoogleフォト風環境」(PhotoPrism/Immich)、「自分専用のパスワード管理」(Vaultwarden)、「24時間動くAIアシスタント」(Open WebUIなど)も、選択肢の一つです。
ここ、地味に重要
これまでの記事では「n8n・DifyはDockerやCoolify経由で動かす」前提で説明してきましたが、実はスタートアップスクリプトから直接選ぶ方法もあります。目的がn8nやDifyを動かすことだけなら、遠回りせずこちらを選ぶ方が早い場合があります。
迷ったら、こう考えると選びやすくなります。
- 1つのツールだけ使いたい → n8n・Difyなどを直接選ぶ
- 自作アプリを公開したい → Coolify・Dokploy
- 自分で環境を組みたい → Dockerテンプレートや独自スクリプト
最新の一覧は、ConoHa VPSのサーバー作成画面またはスタートアップスクリプトのページで確認できます。
選べるタイミングと、選んだあと
- 選べるのは基本、サーバー作成時。あとから別のスクリプトへ切り替えるには、サーバーの再作成や手動での導入作業が必要になります。
- 選ばなくてもよい。スタートアップスクリプトを使わず、手動でコマンドを打って環境を整える方法も選べます(基礎編03参照)。
- 初回起動には数分かかることがある。裏側でDockerイメージの取得などが行われるため、選んだ直後にすぐ使えるとは限りません。
でも正直に
スタートアップスクリプトを選んでも、OS本体の更新やセキュリティ対策、バックアップは自分の作業として残ります。「選んだら何もしなくていい」わけではありません(基礎編04の責任分界表も参照)。
よくある質問
スタートアップスクリプトの利用に料金はかかる?
スタートアップスクリプト自体に追加料金はかかりません。VPSの利用料に加えて、選んだツールによっては独自ドメイン、AI API、外部サービスなどの料金が別途発生する場合があります。
複数のスタートアップスクリプトを組み合わせられる?
基本的には、サーバー作成時に1つを選ぶ形です。別の仕組みを追加したい場合は、作成後に手動で導入するか、別のサーバーを用意することになります。
スタートアップスクリプトを使わないと、公開できない?
いいえ。手動でのデプロイ(基礎編03参照)でも公開できます。スタートアップスクリプトは、その手間を省くための選択肢の一つです。
選んだら、他に何もしなくていい?
スクリプトによっては、利用するポートの通信を許可する設定(セキュリティグループ)を別途行う必要があります。セキュリティ上の理由から、作成直後はサービスが停止状態になっているスクリプトもあります。
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監修:ConoHa by GMO 最終更新日: 2026年9月30日