基礎編04・解決策

Coolifyってなに?

AIで作ったサービスやツールを、ブラウザ操作でかんたんに公開できる仕組み。

前の記事で見た「届ける→準備する→起動する→確認する」の4ステップ、実は毎回自分でコマンドを打たなくても済みます。その肩代わりをしてくれるのがCoolifyです。

さっきの4ステップ、誰かやってくれないの?

デプロイって「届ける→準備する→起動する→確認する」の4つなんだよね……全部自分でコマンド打つの、ちょっと大変そう。

その4ステップを、ブラウザ画面に置き換えるツール。

Coolifyは、GitHubにあるコードとVPSをつないで、公開までの作業をブラウザの画面操作でまとめて進められるツールです。正確には、GitHubなどのGitリポジトリ(コードを保管しておく場所)と自分のVPSをつないで、コードの取得・ビルド・起動・SSL設定までを画面操作でまとめて進められます。オープンソース(誰でも中身を確認・改変できる形で公開されていること)で開発されている、セルフホスト型(自分のサーバー上で動かすタイプ)のPaaS(デプロイ管理プラットフォーム)の一つです。

ConoHa VPSでは、サーバー作成時にスタートアップスクリプトとしてCoolifyを選ぶと、導入に必要な環境や管理スクリプトがあらかじめ用意されます。ゼロから手動でインストールする作業は不要ですが、VPSへ接続して初回起動用のコマンドを一度実行する必要があります。そのあとの公開・管理はブラウザ画面から進められます。

Coolifyって、一言でいうと何?

「GitHubなどのGitリポジトリと自分のVPSをつないで、コードを公開・管理するための管理画面」です。HerokuやVercelのような使いやすさを、自分のサーバー上で再現しようとしているツール、というとイメージしやすいかもしれません。

もう少し正確に

Coolifyを使っても、すべてが自動になるわけではありません。初回の接続設定や、うまく動かないときのログ確認は、利用者側の作業として残ります。

ConoHa VPSを申し込むだけで、もうCoolifyが使える状態になるの?

ConoHa VPSでの始め方

具体的な流れはこうです。サーバー作成時にCoolifyを選び、VPSへ接続して初回起動用のコマンドを実行すれば準備完了。そのあとのアプリ公開・管理は、すべてブラウザ画面から進められます。

通常のセルフホスト
ConoHa VPSの場合
STEP1
OSを準備する
選ぶVPS作成時にCoolifyを選択
STEP2
Dockerを導入する
初回起動VPSへ接続し、ドメイン等を指定してスクリプトを実行
STEP3
Coolifyを導入する
初期設定管理者アカウントを作成
STEP4
設定する
公開するGitHub連携・ビルド設定をブラウザで行い公開

注意

この初回設定自体は1回だけですが、VPSへの接続とコマンド操作が必要です。「選ぶだけで即ブラウザ操作」ではなく、初回起動の一手間があると理解しておくと安心です。管理者アカウントは、必ず作成しましょう。

STEP4「公開する」でブラウザ上で行う操作は、たとえばこのような流れです。

  1. GitHubリポジトリを選ぶ
  2. ビルド方法・環境変数(プログラムの動作設定を外部から渡す値)を設定
  3. ドメインを入力
  4. [Deploy]
  5. RUNNING https://example.com

もう少し正確に

「STEP4:公開する」は、サービスの種類によって必要な項目が変わります。環境変数(プログラムの動作設定を外部から渡す値)やポート番号(通信の窓口となる番号)など、事前に確認しておくとスムーズです。

ConoHa VPSで始める前の確認

対応OS
Ubuntu 24.04 LTS
最小スペック(Coolify公式の推奨環境)
2コア・メモリ2GB・ディスク30GB
推奨スペック
メモリ4GB以上(複数アプリを動かす場合)
管理画面のポート
初回設定後は8000番ポートへのアクセスを制限しておくと安心
ビルド時の負荷
一時的にメモリ使用量が上がることがある

Coolifyでできること

  • Webアプリのデプロイ。 GitHubへの更新をきっかけに、自動で再デプロイする設定も可能。
  • データベースの追加。 PostgreSQLやMySQLなどを、画面操作でまとめて用意できる。
  • 独自ドメイン+SSL。 ドメインを接続すれば、SSL証明書の発行・更新は自動化されます。
  • 複数プロジェクトの管理。 1台のVPSに、n8n・Dify・自作アプリなどをまとめて並べて置ける。

もう少し正確に

同時に置けるアプリの数は、各サービスの負荷とVPSのスペックによります。特にビルド(コードを実行できる状態に変換する作業)時はメモリを多く使うことがあります。ConoHa公式の要件は最小2コア・メモリ2GB・ディスク30GB以上、推奨メモリ4GB以上です。複数のアプリを動かす場合は、より高いスペックが推奨されています。

Dokployとの違いは?

ConoHa VPSのスタートアップスクリプトには、Coolifyのほかにも、Dokployも用意されています。CoolifyとDokployは、どちらも自分のVPS上でアプリを公開・管理できるセルフホスト型のプラットフォームです。対応するビルド方法、テンプレート、監視・チーム機能、画面の使い勝手などに違いがあります。詳しい比較は別記事で扱います。

便利すぎる……! もうCoolifyに全部お任せしちゃっていい?

じゃあ、何が自分の仕事として残る?

Coolifyが肩代わりしてくれる部分と、利用者側に残る部分を正直に分けておきます。

項目
担当
ひとこと
コードの取得・ビルド・起動
Coolifyの自動処理
GitHub連携済みなら基本お任せ
SSL証明書の発行・更新
Coolifyの自動処理
Let's Encryptと連携
独自ドメインの取得・DNS設定
あなたの作業
ドメイン自体は別途取得が必要
VPSのOS更新
あなたの作業
セキュリティパッチ適用は自分の責任
Coolify本体の更新
初期状態は自動
自動・半自動・手動から選べる。運用方針の判断は自分で
公開したアプリの更新
あなたの作業
再デプロイの方法(自動/手動)を自分で設定
バックアップの設計・保存先設定
あなたの作業
Coolifyで自動化できるものもあるが、アプリデータは別途確認
サーバー本体の稼働
ConoHaの管轄
ハードウェア・電源周りを維持

このはの結論

Coolifyは「デプロイ作業の秘書」。作業の大半は肩代わりしてくれるけど、更新やバックアップの判断は、まだ自分の仕事です。

よくある質問

Coolifyは無料で使える?

ConoHa VPS上でセルフホストするCoolifyにはライセンス料金がかかりません。VPSのほか、必要に応じて独自ドメイン、外部バックアップ先、利用するAI APIなどの料金がかかります。

AIで作ったコードなら、そのまま公開できる?

Coolifyはコードを自動で直すツールではありません。手元で動くコードと、必要な環境変数・ポート・ビルド方法などの情報が必要です。エラーがある場合は、生成元のAIやログを使って修正します。AIへログを共有する場合は、APIキー、パスワード、個人情報などが含まれていないか確認してください。

商用利用はできる?

Coolify自体は商用目的でも利用できます。ただし、公開するアプリや、アプリ内で使用しているソフトウェア・素材のライセンスは別途確認が必要です。

1台のVPSに複数のサービスを置ける?

置けます。n8n・Dify・自作アプリなどを同じVPS上でまとめて管理できるのが、Coolifyを使う大きな利点の一つです。ただし、動かせる数は各サービスの負荷とVPSのスペックによります。特にDifyなど負荷の高いサービスや、複数アプリを運用する場合は、余裕のあるスペックを選ぶ必要があります。

Coolifyがあれば、専門知識は不要になる?

作業量は大きく減りますが、不要にはなりません。上の表にある通り、ドメイン設定やOSの更新、バックアップといった判断は利用者側に残ります。

次に読む記事

基礎編のつづき(Coolifyの中身を、もう少し深く)

Dockerってなに?
ConoHa VPSのスタートアップスクリプトってなに?

前の記事(ここまでの流れをおさらい)

全体像に戻る(迷ったらここから)

監修:ConoHa by GMO 最終更新日: 2026年9月30日

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